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家の値段が急騰

ニュージーランドは今、家の値段が急激に上がっています。

日本だと家は新築を買ってそこに一生住むというのが普通ですが、こちらでは家は中古を買って、生活に合わせて買い替えるっていうのが一般的。

もちろん新築の家も人気ですが、断然中古の家を買う事の方が多いです。

で、一番日本と違うところは、中古の家でも買ったときよりも値上がるってこと。

その値上がり具合が最近尋常じゃありません。

私がNZに来た、今から12年前ぐらいに家を買っていれば、30万ドルぐらいで一軒家を買え、私たちが家を買った8年ぐらい前では35万ドルぐらいまで上がり、そしてつい1、2年前はうちの周辺で50万ドルを越えるようになり、高いね〜なんて話していましたが、ここのところ60万ドルはザラに越えるようになりました。

こんな中古の家たちが60万ドル(1NZD=84円だと、5000万円)もするなんて。
家の作りなんて結構しょぼくて、そんな価値のあるものには到底思いませんが、とにかく家が値上がっちゃって仕方が無い。

特に我が家の周辺は、学校のゾーニング(どこの学校に入れるかの区分)が良くて、人気急上昇。
ここら辺のエリアで一番人気のWestlake High Schoolのzone内です。

このWestlakeの学校、男女別々の学校で、中国人は共学よりも男女別学の方が人気があるらしく、また、このWestlakeだけがケンブリッジ方式の試験を取り入れているために人気が高いのだとか。

このケンブリッジの試験というのは、NZ以外の国の大学を受ける際に基準になる試験なんですが、Westlakeに入っても成績の上位のグループだけがケンブリッジコースに入れるので、Westlakeに入っただけじゃ意味がありません。

つまり、かなり成績優秀なお子様たちが目指している学校な訳で、ケンブリッジコースに入ったら入ったで試験を毎度試験を受けるのに結構お金もかかるらしく、それなりにお金に余裕が無いとね〜というわけで、我が家には若干当てはまらず。

で、最近ここの学校の人気が上がりすぎて、今までZone外の人も抽選で学校に入れていたのですが、これが廃止になりzone内じゃないと学校に入れなくなったのが、ここら辺の家の急騰の所以だとか。

NZ全体でも、人口がすごく増えていて家が全然足りなくて家の値段が上がってると、よくニュースでも言ってますが、それにあわせてこのWestlake Zoneのおかげで、我が家のエリアの家が急騰中。

そして、その値段をあげているのが中国人。
オークションに中国人がいると10万ドルは上がるとか、中国人は家を見ずに即買いするとか、そんな中国人の勢いのすごさもよく耳にします。

1ヶ月ほど前にうちと同じ通りで売り出されていた家がまさかの70万ドル越えをしたのをきっかけに、分かりやすくバタバタとここら一帯で5-6件売りに出ていてどの家も65万ドル前後で売却されました。

更に、数日前に我が家の3件隣の家でオークションをやっていたので見に行ったところ、更に記録を更新して77.6万ドルのビックリプライスが出ちゃいました。

キレイにリノベーションはしてありましたが、ごく一般的なあんな家が77万ドル越えなんて、かなりバブルです。あの家にそんな価値なんてあり得ないし、いくら場所が人気だからって、日本円にしたら6000万円以上する家には到底思えません。

今まさに、バブル絶頂期。
きっとバブルは弾け、77.6万ドルで売れた家だってきっと50万ドル以下には下がるはず。
だって、CVは485,000ドルだし。CV=国が査定した家の価値

一応オークランドの今後の予定では、今の家の高騰を抑えるための計画もいろいろ立てているようだし、このまま上がり続けてここら辺の家がミリオンに近づくとは思えないので、そろそろ高値の山ではないかと思う今日この頃。

ちなみに今円が弱いので、1NZD=84円として

もし家が
70万ドルで売れたら、5880万円
65万ドルで売れたら、5460万円
60万ドルで売れたら、5040万円

例えば、5500万円を円が強くなるまでとっておき、70円になってからドルに戻すと65万ドルが78万ドルになちゃいます。
70万ドルなら、84万ドルに!

例えば、円にはしないで65万ドルを丸ごとNZの銀行に5年で定期預金すると、今は4%ちょいなので、79万ドルになちゃいます。(実際は税金など引かれますが、概算で)

でも、家を売ったところで、次に買う家だって高いじゃんと思いますが、
今家の貸家の相場が週500ドルぐらいなので、65万ドル銀行に普通預金で預けたとしても、家賃ぐらいは利子で支払えば家賃は無しに近い状態で暮らせます。

つまり、家賃は無くて貯金はあるってこと。(これだと利子で更に増やす事は出来ませんが)

今この高い時期に新たに家を買い替えるよりも、資金を温めて家の値段が下がってからそのお金で家を買った方がベターじゃないかという話。

おーーーーーっ!これはすごい!!!

ってことで、かなり長文になってしまいました。
書きたい事は山ほどありますが、この辺で。。。

追記:
ちなみに実際には、この値段からそれぞれ現在のローンの金額を引いた額が手元に入る値段です。
我が家の場合は、、、これは秘密です。

売り出し中の家の看板
週末には一般公開されOpen Homeの旗が立ちます。
本日、オークション!
オークション前の様子。結構野次馬も来ていますが、大方アジア人。

▼家から3軒隣の家のオークションの様子。

55万ドルから始まって、77.6万ドルで落札。
今回はkiwi(か定かではないが、アジア人じゃない)夫婦と、中国人のおじさんで競ってましたが、中国人のおじさんが余裕で落札。
このように最近は中国人のバイヤーが多いので、不動産エージェントも中国人が人気です。